1.概要

新型コロナワクチン接種の予約が多くの自治体で始まっている。インターネットで予約をするのが一般的だが、今は高齢者の予約なので、電話で予約する人も多いだろう。何十回も電話をしてようやく予約が取れたとテレビで自慢している人もいる。

自治体によって予約の画面が異なるが、恐らく行政専用ネットワークを介して各種行政事務サービスを提供するLGWAN-ASPを利用しているのだろう。アプリケーション事業者はLGWAN-ASPクラウドサービスを使ってサービスを提供しているものと思われる。上に内閣官房のIT総合戦略室の素案があるが、これを見ると、インターネットで予約をしても電話で予約をしても同じなのだが、電話の場合は電話を受けた人が結局インターネットで予約をしているので、直接インターネットで予約をしたほうが早いものと思われる。
そもそも電話の場合本数も限られているだろうし、高齢者が対象なので、一人予約するのに時間がかかるものと思われ、中々順番が回ってこない。そうしている間にインターネットでの予約で埋まってしまうかもしれない。

2.実際に予約をやってみた

今回後期高齢者の親から頼まれ、インターネット予約を行い、親は電話で予約をするという方法を取った。
電話の方は予想通り、何十回電話をしても全然つながらないようである。一方自分の方は、最初の受付が始まった直後は予約サイトのバナーをクリックしてもカーソルがbusy状態でぐるぐる回ってつながらなかったが、一旦閉じて再度バナーをクリックしたら予約画面に入ることができた。
最初、接種券に書かれている市町村コードと接種券番号を入力し、生年月日をプルダウンで選択し、「認証」を押さなければならない。券番号は10桁もあるので、あらかじめテキストデータでメモ帳に保存しておいたので、コピペで入力できるようにしておいた。

その後、電話番号やメールアドレスを入れて予約を進めていく。

そして、希望する日付の範囲を指定して、メーカーを選択し、と言っても今はファイザーしかないが、検索すると医療機関のリストが出てくる。接種したい医療機関を選択すると、カレンダーが表示されるので、空いている日付を選択して時間を選択し予約を入れる形になる。最初はまだ数日しか埋まっていなかったが、予約ボタンを押したら既に予約されている旨の画面が出てしまい、もう一度最初から操作することになった。すると既に1週間分は埋まっており、あわてて何とか予約を入れる。もう一人予約をしなければならなかったので、一応ブラウザを2つ立ち上げてスタンバイしていたが、同じブラウザでは一人分しかできなかった。EdgeとChromeとか別のブラウザを使えば良かったかもしれない。2人目が繋がった時は既に今月末まで埋まっており、何とか予約が取れたが、ものの10分程度で今月の予約が埋まったことになる。恐らく来月も30分以内にはすべて予約で埋まってしまったのではないだろうか?

3.予約を確実に入れるには

確実に予約を入れるには一人ひとり別のパソコンでインターネット予約を行い、開始時間前からスタンバイする必要がある。券番号やメールアドレスなど入力しなければならないところはテキストデータであらかじめ入力しておいて、コピペできるようにしておく。
医療機関を選択したら、直近の日付ではなく数日から1週間程度遅らせた日付を選択して時間も朝一より少し後にずらしたほうがバッティングしなくていいかもしれない。予約に失敗すると、もう一度最初の画面からやらなければならないからだ。そうこうしているうちに予約が埋まってしまうかもしれない。これは自治体によってシステムが違うし、画面も違うので、一概には言えないが、自分が予約できるようになった時は人数も多いので結構大変そうである。
こういったチケット予約のようなやり方をせず、抽選やくじ引きの方がいいような気もするが、それも一長一短あるので、両方を併用した形が望ましいのかもしれない。
何にせよ一番リスクが高い年齢は接種が最後になりかつ重症化しやすい65歳になる前の64歳の人ということになる。

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