1.概要

最近ファイルサーバ上にある Excel を開くのに時間がかかるようになった。
Windows Update の度にだんだんと遅くなっている気がする。
ファイルサーバだけでは無く、ローカルのパソコン上でも Excel を開くのが遅くなっている。
Windows11pro 64bit、Office 2019 standard 64bit を使用している。

2.原因

ファイルサーバ上の問題だけであればレジストリを変えることによって解決する場合もあるが、
これについては下にリンクを貼っておいた。

ファイルサーバ上にあるExcelを開くのが遅い。時間がかかるようになった。

今回はローカルでも遅くなっている。容量を見ると約29MBもある。Excelのデータが肥大化されているようである。

中身を開いて見ると全てのシートに写真が多く貼られていたので、写真の容量が多いが原因であるが、
前にも書いたがMicrosoft365以外のエクセルはイメージの解像度を下げることがバグで出来なくなっている。

実際この文書を分解して調べてみたところシートによって容量が肥大しているものとそうでないものがあった。
画像だけの問題ではなさそうである。

3.対応方法

Microsoft365 の Excel365 には壊れたエクセルを修復する機能がある。
Excel2021までにはその機能は無い。
これは写真の圧縮もそうだが、壊れた文書も修復してくれるものだ。

やり方は簡単である。
念のため対象のエクセルファイルをバックアップしておく。
そしてファイルを開くと上部にセキュリティの警告が出るので「コンテンツの有効化」をクリックして、
その下に「遅いブックですか?ブックの95%に、パフォーマンスを向上させるために最適化できる未使用の書式設定とメタデータがあります。」と表示され「パフォーマンスの確認」というボタンが表示されるのでクリックする。

右側にブックのパフォーマンスが表示される。

対象のシートのボタンを押すと何処のセルに問題があるかを表示してくれる。

「シートの最適化」をクリックします。

一つ戻り、全部最適化したい場合は「すべてを最適化」をクリックします。

保存すると容量が一気に724KBまで小さくなりました。

結局のところデータが肥大化してしまったものは、作り直すか Microsoft365 の Excel で修復をするしか方法がない。

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