1.概要
モリサワフォントの一部がAdobeで使えなくなった。
どういうことかというと、一部のフォントがCreative Cloud デスクトップアプリケーションの「フォント」タブや、アプリのフォントメニューに、表示されなくなった。
これらのフォントを使っている既存の文書の編集は2021年11月15日まで可能とのことだが、既に期日を過ぎている。
該当するフォントが以下のリンクに書かれている。
https://helpx.adobe.com/jp/fonts/using/morisawa-removal.html
アウトラインを取るなどして対応するしかないが、編集が出来なくなってしまうので、何とかするしかない。
2.対策
結局デザインの近い代替えフォントを使うか、該当するフォントをモリサワから買うしかない。
3.考察
フォントメーカーがフォントの提供を終了するのは過去にもあるが、これだけよく使われるフォントが使えなくなるのはダメージが大きい。
ある程度普及させてから提供を終了し、お金を取るというのは他の分野でもよくあることである。
ユーザーは他のフォントに切り替えるか、お金を払うかどちらかになる。
恐らく、こだわりのあるデザイナーならお金を払ってでもモリサワフォントを使うであろう。
今年初めにモリサワは写研の保有する書体を両社共同でOpenTypeフォントとして開発することに合意して
おり、2024年から順次リリースする予定となっている。写研書体はかつて日本でトップシェアを誇っていたが、一般的なパソコンでは使えないため最近では知る人も殆どいなくなった。
今写研書体は古い道路標識や特殊な新聞の一部、漫画、Youtubeの古い動画の字幕でしか見ることが無くなった。テレビでもプリキュアのオープニングやエンディングが最後だったような気がする。
2024年からは、昔使われていた写研書体が再び世の中に出てくるようになるのかもしれない。今回Adobeでモリサワフォントの一部が使えなくなったのは、それを見越しての対応だったのかもしれない。