自分は仕事柄転職回数が多い。大企業から零細企業まで幅広く勤めた経験がある。今回は企業での学歴格差について自分の経験したことからまとめてみる。

会社には様々な学歴の人が働いている。
会社によって違うのだが、大企業では理系の大卒は専門職、高卒は技術職技能職に配属されるのが一般的である。(職種の呼び方は会社によって異なる)文系では大卒は総合職、高卒は一般職である。
一応簡単に説明すると、例えば製造業では、
専門職が研究、開発を担当し、技術職はCAD等特定の作業に従事し、
技能職は現場作業員である。総合職は営業や事務系管理、一般職は事務員である。

当然それぞれ給料も異なり、昇給スピードも大きく差がある。自分はシステムの仕事をしているので、色々な人の給料や査定の仕組みを見たり、そのシステム構築に携わることが多いのでよくわかっているのだが、明らかに差があるのだ。

大卒の専門職や総合職の人の中から、さらにプロパーいわゆる生え抜きとして会社の運営の核となる人物を育てていく。プロパーの選定は新入社員として入社してから割と早い段階で決まっており、プロパーになれない人は40歳までに管理職に上がらなければ、昇格試験も受けられないようになっている企業もある。

私が以前勤めていた大企業では高卒の技術職一般職から大卒の専門職総合職になることのできる仕組みはあるが、実際には形だけであった。
それには絶対に受からないような難易度の高い試験や役員面接にパスしなければいけない。
ただし、会社側から試験を受けるように薦められたり、役員の縁故があればテストの点に関係なく受かる仕組みになっている。
そういうことを知らないで、何度も試験にチャレンジする人もいるが、役員の縁故や管理職のお気に入りでなければ、殆ど受かることはない。前にも書いたが中途採用の公務員試験における出来レースと同じである。

ところが、中小企業では、かつては大卒の確保が難しいので、専門職や総合職に高卒社員を配置したり、技術職や一般職に専門職や総合職の仕事をさせたりしている。

日本では高卒とか大卒とか学歴の事を言うのはタブーなので、知っていても誰も何も言わないが、会社ではきちんと区別している。

高学歴の人ほど、学歴は関係ない、本人の実力次第だと言う人もいるが、本当はそんなことは思っていない。企業側はきちんと区別して配属しているのである。大卒と高卒を同じ職場で働かせる場合、給料に初めから差があるため、配慮して明細を配る等しないと、トラブルの原因になることがある。

色々考えてみると、大卒といっても、今は大学進学率が60%以上もあるので、全ての大卒が優秀と言うわけはない。どうせ採用するならなるべく真の偏差値が高くてその中から優秀な人を選ぶのが会社にとって効率がよい。これは松下幸之助が「企業は人なり」と言っていた通り、良い会社には良い人材が集まっているのである。
一般的に優秀な人材が多いのは、
お受験組(中高一貫進学校受験経験者)+共通テスト(センター、共通一次)経験者である。
次に、公立の進学校出身の共通テストセンター、共通一次)経験者である。

大学別では、国公立では東大、京大、をはじめとする旧帝大、私立では慶応、早稲田、MARCH関関同立という順で、細かくは偏差値でランキングされているので、同じ大学でも学部によって差がある。実際には同じ偏差値でも国公立理系がの方が難しく私立文系の方が難易度は低い。また、推薦やAOは裏口とも言われることがある。国公立では前期よりも後期入学者の方がレベルが高いことが多い。しかし一般の人はそんなことは知らないから、東大、京大、旧帝大、慶応、早稲田、MARCHに入っていれば、高学歴という扱いを受ける。国立二期校や地方の有名私大は、難易度が高くてもそのエリアを一歩出ると誰も知らないので、Fランク扱いされることがあるので就職は地元でしたほうがよい。

wakatte.tv という受験生が良く見るyoutubeがあるが、学歴厨の視点から見た大学のランキングが分かりやすい。基本的にベネッセの偏差値に難しさを考慮し、国立は+5、理系に+5を加えたものが大学の真の偏差値になる。

wakatte.tv

今更もう間に合わないという人は、せめて自分の子供や孫には同じ後悔をさせないようにしたい。

以下受験関連のブルーレイ、DVD、書籍を集めてみました。

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