自分は何度も転職しており、しかも様々な業界を渡り歩いている。自分の経験から年代別に転職の実体をまとめてみた。学歴、経験、年齢、性別、職種、時代によって異なってくるので、一般的な内容では無いかもしれないが、実際に経験した独自の視点から書いている内容なので、参考程度に見て頂けたらと思う。

1.20代の転職・再就職

自分の場合20代のころは新卒で就職し、数回転職をしている。未経験であっても若さで就職先が見つからないということは無い。ただし、新卒で就職出来なかったような会社に再度チャレンジしても難しい。有名な大企業や人気のある企業は何かを持っていないと、例え20代でも難しいのである。このころ公務員も目指して、試験を受けたこともある。公務員は通常の採用の他に不定期で募集していることがあるのだ。専門職であることが多いのだが、これは全く受からなかった。公共の研究所で2名程度募集ということだったが、10名程度応募があり倍率は高い。結局若いきれいな女性が決まったのだが、敷居が高いのと、何か出来レースっぽくて時間を無駄に使った気がした。20代であればエージェントに登録して少しでも有利な会社に就職するほうがいいだろう。

2.30代の転職・再就職

30代後半に会社が潰れ、かなり転職した経験がある。また、副業というか個人事業も行っていた。持っていた技術が使い物にならなくなり、未経験で新卒と闘わなければならなかったので大変ではあった。当時はBingやDUDAなどの雑誌、新聞、チラシ、職安(今のハローワーク)を当たり、会社に勤めながら専門学校に通い、インターネットとかプログラミングとか勉強していたりしたころである。通販ソフトをスクラッチ開発したのもこのころである。兎に角会社が潰れる直前だったので、必死であった。会社が潰れた時も今のように再就職支援会社がつくこともなく、3ヵ月の上乗せと、わずかな退職金で何とか生活をつないでいた。無職の期間も何度かあり、その間に海外旅行に行ったり、職業訓練校に行ったり、今から思うとお金は無かったが、逆に結構充実していたのかもしれない。再就職はBINGで面接に行った会社の社長の知り合いの会社に勤めたり、職安で見つけたブラックIT企業に勤めたり、新聞のチラシにあった清掃会社に勤めたり、副業をしながら新聞の求人広告の会社に勤めたりしていた。30代は様々な媒体を使って探せば、未経験に近くても何とか就職先を見つけることはできるであろう。ただ、20代に比べれば就職は厳しくはなっている。経験があればエージェントを使うのがいいだろう。

3.40代の転職・再就職

40代は、30代に比べると就職が格段に難しくなる。そして、就職先は選べなくなる。自分の場合長期の職業訓練校に入学したりして、学校に通いながら就職活動を並行して行っていた。それに、40代になると、新しい会社に馴染むのは難しくなる。仕事を教えてもらうということはないので、全て自分で解決していかなくてはならない。周りからは中高年になると邪魔者扱いになりやすく、パワハラなどのターゲットになりかねない。そのため数年で辞める人が殆どである。だから、こちら側も会社や同僚、上司などとも距離を保ち、他の社員よりも圧倒的に何らかの優位な点を持っていないと長続きはしない。そういったことから2~3年で辞めるつもりで、必死に技術の習得に励む形になる。その技術を持って他の会社に転職しやすくするのである。40代になるとエージェントにも登録したが、中々話が来ることはない。エージェント側としても、高く売れる人材でないと就職先を紹介できないので、特に何も持っていない人にはいい会社を紹介してくれることはない。あったとしても紹介料目当てであったり、就職できたとしても相当企業側も期待しているので、期待に応えられないと長続きしないことが多い。仕事を探す媒体としては、雑誌、新聞、チラシ、ハローワーク、訓練校に来る求人、エージェント、知人等になっていく。それもかなりの数の応募をしないと面接まではこぎつけない。自分の場合は25社応募して、3社面接、2社合格といった感じである。応募していると、何となく自分はどの業界に行きやすいのかが、体でわかってくるものである。面接を受けられたのは自分の出身大学と同じ大学の社長であったり、自宅の住所が面接をした人の近くにたまたま住んでいたり、そんな意外なところで、面接につながっていくものである。

4.50代以降の転職・再就職

50代になると、やはり就職先を見つけるのはかなり難しくなってくる。もちろんアルバイトや契約社員という形であれば、選ばなければ見つけることはできる。ただ、それだと給料がかなり安くなってしまうので、正社員を何とか見つける方法を書きたいと思う。この年代までに持っていたい資格としてよく言われているのが、ボイラー、危険物、電気工事の3本で三種の神器と言われている。これがあれば、割と設備管理やビル管理、マンション管理などの仕事にありつくことができる。経験が無い場合はアルバイトでもいいので、どこかの会社に潜り込み、半年でも経験を積んで、その後別の会社に正社員として働ける会社に応募するのである。自分もこの他に清掃会社での経験もあるので、割と大きなビルの管理をしている会社に合格したことがある。履歴書の書き方も注意したい。応募する会社や職種に合わせて、内容を書き換えるのである。採用担当者目線でどのような文言があると応募したくなるのかを考えて書く必要がある。60代以降になるとさすがに正社員は難しくなるが、1年更新でもいいので、少しでも有利な会社に応募した方がよい。先ほど書いた三種の神器を取得して、就職したり、管理経験や特殊な技術の経験、営業経験があると、エージェントに登録すれば、少しでもいいところが見つかるかもしれない。でも本当はこの年齢になるまでに、準備は必要だが、出来るだけ早い時期に副業を始め、もし、会社が潰れたり、リストラにあったとしても、副業を本業にして生活ができるようにしておいた方がよい。その方がやりたくない仕事をしなくても済むし、自分でお金の稼ぎ方が身につくので、将来の不安がなくなるだろう。

また、この「就職・転職」のカテゴリーか「副業」のカテゴリーに、履歴書、職務経歴書の書き方、添え状の書き方やサンプル、職業訓練校に合格するために準備する裏技、面接の準備と受け方、求人サイトの一覧、応募リストの作り方など、順番に載せていきたい。

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