1.現象
特定のパソコンでエクセルを使用中突然エクセルが落ちることがある。
単純な文字入力をしている間に突然落ちるのである。
Office のバージョンは2013
OSのバージョンは Windows10pro 1909
最近入れ替えたパソコンでこのような現象になることが多い。
大半は WindowsUpdate の問題であることが多い。
特に WSUS 傘下に追加したPCで起きやすい。バージョンアップが中途半端になっている可能性がある。
2.応急措置と対応
とりあえず、対象のパソコンを WSUS の傘下から外す。
まず WSUS 側で対象のコンピュータをグループから削除する。
さらに DCサーバの「Active Directory ユーザーとコンピューター」で WSUS 用の OU 下の例では「コンピューター単位のOU」から通常の「Computers」に対象のコンピューターを移動すればよい。この辺会社にシステム担当者が居なかったり、部署や担当者が居ても WSUS を業者に丸投げしている会社は辛いだろう。
これだけでは PC 側に設定は直ぐに反映されないから、該当する端末でコマンドプロンプトから、「gpupdate /force」
と打ち込めば強制的に最新のグループポリシーの設定になる。
これで WSUS の傘下から外れたので、自由にインターネットから更新プログラムをダウンロードし、インストールできる。
とにかく最新の状態になるまで Office のアップデートを繰り返す。これで直ることが多い。
3.注意する点
Office のアップデートのついでに Windows のアップデートも行われる。
そのため、大きな変更のある機能アップデートを行うと、Office 自身再度認証をしなければならない場合がある。特に古いバージョンが共存していたりすると起きやすい印象だ。
企業の場合、ボリュームライセンスを使っている場合が多いので、認証の度に残りのアカウント数が減っていってしまうという問題がある。
普通の WindowsUpdate でも Office の調子が悪くなることがある。しばらくすると更新プログラムで改善されることもある。意図的に365にするための揺さぶりをかけているかのようである。そのため WSUS で Update を制御しているのだが、どの更新プログラムが安全でどの更新プログラムが問題があるのか、Update してみないとわからない。問題が発覚するのに数週間場合によっては数か月かかるので、Update を承認しても問題が発覚し、取り消さないといけないこともある。昔はこんなことは無かったんだが、どんどんとパソコンが使いにくい環境になっている気がする。