1.概要

Windows11を使用しており、拡張子がMOV形式の動画を再生しようとすると、「この項目を再生するには、新しいコーディックが必要です」「HEVCビデオ拡張機能¥120」と表示される。
再生するには120円払わなければならない。どうすればいいのか。

2.現象

画像を右クリックしてプロパティでアプリを選択してファイルを開いてみる。
今回はメディアプレイヤーを選択して開いてみた。

すると「この項目を再生するには新しいコーディックが必要です」と表示されてしまう。

他のアプリを選択しても全て同じである。

3.原因

2017年10月17日から提供開始された「Windows 10 Fall Creators Update(バージョン1709 / RS3)」以降、「HEVCコーデック」が削除されている。
HEVC形式は、スマートフォンなどで撮影したビデオで採用されているファイル形式である。 Windowsで表示するには、専用の拡張機能(コーデック)が必要となる。
OEMメーカーから提供されるPCにはプリインストールされている場合もある。
特にiPhoneでは、以前は「H.264/MPEG-4 AVC」で保存されていたが、最近は「H.265/HEVC」が主流になっている。そのためWindowsではそのまま再生ができない。

4.対策

「HEVCビデオ拡張機能¥120」を購入しなければならないことになるが、マイクロソフトアカウントが必要だったり、クレジットカードが必要だったり、会社で購入するには結構面倒な手続きをしなければならない。そうするとフリーソフトを使うことになるが、PowerDVD(無料版)、オープンソースで開発されているVLC media Playerなどが有名である。
PowerDVD(無料版)は1週間ぐらい無料で使用できるが、メールアドレスでの認証が必要だったり、データによってはそのまま再生できず有料版を促す画面が出たりしてその画面が簡単には消えなかったりする。VLC media Playerであればインストールすれば何も登録しなくても使うことができるが、脆弱性が発見されているのでパソコンに詳しくない人はインストールしない方がいいだろう。ここは自己責任でお願いする。無料で使うにはリスクを踏まえたうえで使用するしかない。そもそも動画はMOV形式ではなくmp4を使ってもらいたいところである。

一応「VLC media Player」のインストールの仕方であるが、いくつか罠が仕掛けてあるので注意が必要である。まずは「vlc media player」を検索する。

「オープンソースのベストなプレイヤーVLCメディアプレイヤーの・・・」を開く

「ダウンロードVLC」のプルダウンからご自身の使用しているパソコンのOSを選択する。
今回は「Windows 64bit」を使っているのでそれを選択する。この辺のことがわからない人は事故の元なのでインストールしないほうがいい。

このようにダウンロードされる。画面には「ダウンロード」「START」などのボタンが表示されているが、広告なので全然関係ないソフトがインストールされてしまうので騙されて押さないこと。
ダウンロードしたファイルを開く。

「日本語」を選択して「OK」

「次へ」

「次へ」

必要なものにチェックをつけて「次へ」

「次へ」

「完了」

チェックを確認して「続ける」

初期画面

使い方は動画ファイルを右クリックアプリを選択してファイルを開くで
VLC media playerを選べばよい。

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