コロナ禍の大学の卒業式は、ZOOMで行われたり、学生は参加できても、父兄は見学出来なかったり、通常の卒業式とは全く違う。時間も30分程度で終わり、部屋に戻って簡単なミーティングが行われ、終わってから、袴姿で校内を回って写真撮影するぐらいで、何かあっけないものである。元々大学の卒業式は小中高と違い、校歌や卒業ソングを歌うわけでもないので、そんなに感動するものでもない。

それに比べ富裕層の通う中高一貫校の卒業式は感動的なものであった。

昔は高校の卒業式は親が行くことは殆どなかったが、最近は、普通に親も参加している。それも父親までもが仕事を休んで参加している。

中高一貫校の女子高の卒業式に参加した時は、公立の共学の高校の卒業式とは全然違うのには驚いた。
自分が卒業した中学、高校は公立だったが、特に高校の卒業式はわずか15分程度で簡単にしかも適当に終わった記憶がある。当時は学校が荒れていた時代だったので、卒業式に先生を殴ったりしている生徒もおり、警察が出動するような学校もあった。

中高一貫校の女子高の卒業式は、後輩による管弦楽による演奏、仰げば尊し、蛍の光、さくら(大熊崇子)を歌い、卒業生や後輩のメッセージは涙ものの内容である。卒業式の後、各教室では黒板に卒業おめでとうのメッセージと絵がきれいにチョークで描かれており、最後のホームルームで証書や卒業記念を渡し、先生への花束贈呈。そして、その後謝恩会へと続いて行く。卒業記念もブランドの化粧品のような物だった気がする。

富裕層が通う私立の中高一貫校と労働層が行く公立中学、高校ではこんなに違うものなのかと思ったものだ。
いずれにせよ、色々思うところはあるが、とりあえず卒業おめでとう!

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