就職試験や面接でその人の能力を見極めるのは難しい。
特に中小企業に優秀な人材は集まらない。募集をかけて応募してきた人の中から少しでも有能な人材を見つけるのは非常に困難である。

大企業で勤めていた人がリストラなどで中小企業に下りて来るわけだが、彼らは大企業で狭い範囲で歯車として働いてきた人が多いので、本当に何もできない人が多い。

中小企業では新入社員のレベルも低い。さらに入社した後、レベルの低い先輩達に教育されるので入社してもレベルは上がらず、技術や経験を積むことができず、スキルは身につかない。

そしてその中でも、経営層に気に入られた人間が権力を持ち、周りを振り回し、掻き乱していく。
このような光景は今まで色々な会社で何度も見てきた。

少しでも能力のある人を採用し、ある程度好待遇で優遇しないと会社はどんどんダメになっていく。「企業は人なり」と言われているが、まさにその通りである。

能力の高い人を見極めるにはどうすればいいのか?実は企業の欲しがる能力の高い人は全体の数%しかいない。小学校のころを思い出してほしい。公立小学校は社会の縮図だ。例えば40人いたとして、何人がまともな人だったか。恐らく2人~3人程度だっただろう。その小学生がそのまま大人になるわけだから、まともな人は全体の10%にも満たないということになる。

面接をすると、履歴書や職務経歴書で、その会社で必要な能力を持っているのかは大体わかる。
特に教育するのに時間がかかるような能力であれば、どのくらいのレベルであるかは重要になってくる。中小企業では教育をする余裕はない。中途採用ではなおさらである。

簡単に基本的な能力を調べる方法がある。事務系の仕事なら国語と算数のテストだけでもいい。国語は漢字の読み書きでもいい。算数も四則演算だけでもいい。それで90%取れなければまずダメだ。次にキーボードを打たせてみる。入力が遅い人は口だけの人が多く大抵能力も低いことが多い。

技術系の仕事なら、面接の時に例えば「あなたはこの会社に入って『ホログラムデッキ』の開発をやってくれと経営側から言われたとします。あなたならどうしますか?」といった意味不明というか無理難題な質問をし、それに対しどんな質問が来て、どんな答えが返ってくるかでその人の採用後の能力が大体わかる。

業種によって能力を調べる方法は色々あるが、例えば自分の場合、履歴書など見なくてもシステムエンジニアなら10分も話をすれば、その人の能力や技術力は大体わかる。

逆に、会社で不要な人を見つけるにはどうすればいいのか。リストラで各部署半分ずつにしなければならない時である。自分が以前勤めた会社では実際にそういうことがあった。全社員を半分にしなければならなかった。中小企業では管理職の数は最小限で十分だ。そもそも管理職というのはいらない。残業込みの高い年収を貰い、コロナの影響で仕事が薄い時でも、給料は変わらない。むしろ、楽に多くのお金を貰っているのである。特に中小企業では管理職も実務能力が必要である。担当者がいなくなっても管理職が代わりにその業務が出来なくてはいけない。それは、中小企業は人材に余裕がないからだ。だから、中小企業には実務能力のない口だけの管理職はいらない。うっとうしい実務能力のない口だけの管理職がいたら、『じゃあ、おまえやれるのか?やってみろ!!』と言ってやればよい。

管理職でなくても口だけの人はいらない。特に現場では自分が楽をするために口で人を使い、周りをかき乱している人を多く見かける。大変な仕事を人にやらせて自分は楽をし手柄だけ横取りしていくので評価だけは高い。

そういった社員は不要なので、将来閉鎖したい部署や工場や事業所などにうまく異動させて、無理難題を与え、たらいまわしにし、不採算部門にし、会社も努力をしたということを示し、景気がわるくなって赤字になった時を見計らって閉鎖とともに解雇という形にする。

おすすめの記事