1.概要

ある時から、ネットワークにつながらなくなったり、速度が落ちたりすることがある。
繋がるときもあるのだが、再び繋がらなくなったりする。
昨日までは繋がっていたのに今日から繋がらなくなったということが多い。
ユーザーの誰かが何かをした可能性が高いので、聞き取っていくしかないが、正直に答える人はなかなかいない。
このような時はループを疑う

2.どうやって原因を突き止めるのか

大体HUBが壊れているか、配線がどこかでループしているというのが原因のことが多い。
HUBの故障であれば直ぐにわかるが、床下にあったり、机の間にあったりすると、なかなか発見がしずらいこともある。ループとなると発見が難しい。
パソコンの少し詳しい人が、LANケーブルを抜いたり挿したり、他のHUBにつなげたりして、ループを作っていることが多い。大体そういう人の周りでトラブルが起きている。

過去にデスクトップパソコンに無線子機が使われており、LANケーブルが挿しているパソコンが見つかったことがあった。
通常無線子機を使っていればLANケーブルは使わないので不要である。
また逆にLANケーブルを使っていれば無線子機はいらない。
両方のネットワークがつながっており、パソコンの無線子機からWi-Fiのアクセスポイントへつながり、そこからHUBをいくつか通ってパソコンのLANケーブルに戻っていた。まさにループ状態である。
これが原因で1つの建物全体のネットワークが死んでいたことがある。
基本的には、ネットワークの上流から繋がっているHUBやパソコンを全てLANを外すか電源を落とすなどして、1つずつ繋いでいき、どこまで繋がるのかを調べていき、原因を突き止めていくしかない。
しかし実際に業務を行っているとパソコンやHUBの電源を落としたり、LANケーブルを外したりすることは難しく、手探りで探していくことになり結構時間がかかる。しかもひとり情シスの場合一人でやらなければならないので、大変な作業になる。

3.対策と言っても・・・

ネットワークの配線は結構ぐちゃぐちゃになりがちだ。
配線がループしないようにするにはユーザーが触らない場所にHUBを置いたり、パソコンやHUBに勝手に
機器を取り付けたりしないように注意喚起するしかないが、今の時代ネットで何でも買えてしまうので、なかなか難しく、会社自身が規定を設けるなどして対処してもらわないといけない。しかし会社によってはいい加減な
ところも結構多い。
結局何をやってもユーザーは言うことを聞かない会社も多いので何ともし難いところである。
ネットの障害はループやHUBだけでなく、光ケーブルとLANケーブルを変換するメディアコンバーターが壊れていることもあるし、VPNルーターの設定が間違っていることもある。
無線のアクセスポイントが勝手にHUBに差し込んであったこともある。
10mもある高所にあるラックの上に設置してあるHUBが壊れていたこともある。
実に様々な原因があるので、結局場数を踏んで対応していくしかない。

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