チベット常数を言う言葉を聞いたことがあるだろうか?
年配の理系の人や、仕事で在庫管理をしている人なら聞いたことがあるかも知れない。

仕事をしていると、標準偏差と言うものを計算しなければいけないことがある。
例えば、在庫管理をしている時に適正在庫数を求める時などである。
また、投資ビジネスをやっていると、直感的に標準偏差が必要なことがある。
株などで動きを予測するときに使うボリンジャーバンドも標準偏差が使われている。
学生時代には学力や大学のレベルを知るときに偏差値が使われるが、これも標準偏差が使われている。

エクセルを使えば、STDEVP()関数で一発で計算できるが、パソコンが無い時代はチベット常数というものを使って標準偏差を求めていた。

現在でも、手元にパソコンが無い場合や現場にいる時は、このチベット常数と言うもの使って標準偏差の近似値を求めることができる。

使い方は、
経験的な最大値と最小値を見つける→
その差を計算する→
チベット常数の係数を値に乗ずる→
その結果が標準偏差

サンプルが少なくても経験的な最大値と最小値がわかればおおよその標準偏差が求められるのだ。

平均値に標準偏差の3倍をプラスマイナスした値の範囲に99.74%が入っているのである。

各業界で在庫管理をしている人は以下の本を購入して勉強するとよい。
恐らく販売している本の中で一番詳しくかかれている。

適正在庫の考え方・求め方

その他にも便利な式がある。
めったに起こらないことを予測するときに使われるのがポアソン分布である。
例えば、サッカーの得点とか、地震の発生率、交通事故に合う確率、製品の不良率などで利用できる。

↑ポアソン分布公式

興味のある人は調べると良い。

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