1.概要
UPS(無停電装置)がエラー音が鳴るようになり、バッテリー交換を行う必要が出てきた。
通常、電源を付けたままでもバッテリー交換は可能だが、今回ラックの一番下にUPSがあり、引っかかってバッテリーを抜くことができない。
そのため、UPSを上に上げてからバッテリーを抜く作業をしなければならない。
しかし上の段にも別のUPSがあり。1段上げるのも難しい。
2.上段のUPSを外しさらに上の段に移動する
そもそもバッテリーが抜けないのにUPSは外せるはずがない。
恐らく昔、ある業者が無理やり取り付けたのだろう。
通常のラックなら一番下でも取り外せるはずなのだが、ラックを固定する治具が邪魔をして抜けないのである。
治具を外せばいいかもしれないが数百キロの重量のラックを持ち上げる必要があり、ラックの中身を空にでもしないと不可能である。
しかも一人で作業しなくてはいけないので絶対に無理だ。
とりあえず、1段上のUPSを取り外す必要がある。
裏の配線を外す
固定しているネジを外しUPSを取り出す
レールも取り外す
ここが空いていたのでここに入れよう。
外したレールを取り付ける。ネジで取りつけるタイプだ。
はずしたUPSを上の空いた段に入れる。
配線を元に戻す。
これで一番下のUPSの上に隙間ができたので、少しは上に上げることができるので、バッテリーやUPSが抜けそうだ。
3.問題の一番下のUPSを無理やり外して上の段に移動する
次に問題のUPSを取り出すために後方のレールを外す。
作戦はこういう感じだ。
下の写真は後ろのレールを外したところ。
電源ケーブルも後から外す
これによりUPSが斜めになる。
前面のネジを外しバッテリーが取り出せた。
さらに前面のUPSのネジを外し、レールのネジも外すことでUPSを取り外すこともできた。
あとは一段上にレールをはめ直す。下の写真は後ろ側。
UPSを取り付ける。
そしてバッテリーを取り付けて電源コードを元に戻し電源を入れて完成
カバーを付けてサーバの電源を入れる。
動作確認をして完了。
しゃんがんでの作業で、足が痛くなる。
UPSは鉛のかたまりなので相当な重量があり、腰も痛くなる。
もうこのような作業はしたくないというのが本音だ。