1.概要
建物と建物の間をネットワークで接続するには光ケーブルを使うことが多い。
一般的に用いるLANケーブルでは100mしか届かないためだ。
今回建物全体のネットワークが止まってしまった。
2.現象
今回第1報があったノートパソコンは無線LANで繋がっている。無線のアクセスポイントを確認するとやはり止まっている。
無線アクセスポイントからさらに配線を上流に辿っていくと、ボックス内の光メディアコンバータに辿り着く。
その光メディアコンバータの電源が入っていない。
電源を抜き差しても変化がない。逝ってしまったようだ。
光メディアコンバータはバッファローの LTR2-TX-MFC2R 2本の光ケーブルで信号を送受信している。古いタイプのものだ。ちなみに光メディアコンバータは光ケーブルをLANケーブルに変換する機器だ。メディコンと呼んでいる。
外したところ表側
左に光ケーブル2本を挿し、右にLANケーブルを挿すタイプ。
光ケーブルはサーバのある別の建物に繋がっている。
その建物のボックス内を見ると、このように光メディアコンバータが接続されている。
こちら側は生きているようだ。
念のためそのメディアコンバータの元を辿るとセンターHUBに繋がっており、他のLANケーブルのインジケータのLEDは光っているがここだけはLEDが消えている。別の口に挿しても同じだ。
3.原因
現象から原因はネットワークがダウンしている建物の光メディアコンバータの故障である。
早急に交換しなければならないが交換する機器がない。しかも同じメーカーや型が同じ光メディアコンバータを2台用意する必要がある。早速手配をしたが、ネットで注文しても4日から5日かかるようだ。
4.応急措置
機器がないので、応急措置として、以前予防交換で取り換えた中古の光メディアコンバータがある。メーカーはアライド製なのでバッファローよりは長持ちするだろう。
もう売っていない型だが、とりあえずそれぞれの建物の光メディアコンバータを交換した。
まずはサーバのある建物の光メディアコンバータを交換する。
注意点は光ケーブルにはTXとRXがあるのでTXに挿さっていた光ケーブルはTXに挿さなければならない。当然RXに挿さっていた光ケーブルはRXに挿さなければならない。
そしてLANケーブルも挿す。
これでサーバのある建物側は完了
同様に今回ネットワークが繋がらなくなった建物のボックス内も交換する。
パソコンを光メディアコンバータから先に繋がっているHUBにLANケーブルで接続したところ問題無く接続ができた。
無線LANで接続しても問題無く接続できることが確認できた。
新しい機器が届いたら再度同じように交換することになる。