1.概要
Windows7 から10へ Update するといきなり 20H2 までアップグレードしてしまう。
20H2 まで一気にアップグレードすると Office2013 のボリュームライセンスがアクティベーションできないことがある。
2.現象
Windows7から10 へ Update するといきなり 20H2 になってしまうので、アクティベーションできたとしてもプロダクトキーを入力しなければならず、会社の場合ボリュームライセンスを使っているので、1台アクティベーションするとライセンスが1つ減ってしまう。
元々Office2013が入っていたのに、アクティベーション出来ないために再度アクティベーションすることにより、ボリュームライセンスのインストールできる上限が減ってしまうことになる。MS が Office365 へ早く移行したいというのを考えると、そういうことなのかもしれない。このことに関してMSに問い合わせている情報も見かけるが、解決に至らず締め切られている感じだ。古いバージョンの Office が入っているとこのような現象になるという説もある。
3.対策
とりあえず Windows10 2004 以上にならなければ、再度アクティベーションしなくてもよいような感じだ。
そのため、 1909 でバージョンを止める必要がある。ただし1909は来月にはサポートを終了するので、どうすべきかというところでもある。
1909 にするには 1909 のメディアがあればいいが、自分の手元には1809 しかなかった。
今回は DVD にダウンロードしてあった 1809 を使って試してみた。
結論から言うと一応今のところこの手順でやれば 20H2 にはならなかった。
Windows10のアップグレード権のあるWindows7にWindows10 1809のDVDを入れてセットアップファイルを起動させる。
このような画面が出たら、必ず「今は実行しない」にチェックをつける。
よく読んで「同意する」
「インストール」
インストール後は、スタートボタンから「設定」
「システム」
「バージョン情報」
1809であることが確認できる。
このままだと、いつか 2004以上にバージョンアップされてしまうので、WSUSで制御する必要がある。1909で止めてある WSUS にこのパソコンを割り当てればいい。
サーバを触ったことがあって、WSUSがわからない人はまずはWSUSについて勉強してからの方がいいだろう。
WSUS を1909でストップしておけば、これ以上バージョンが上がることはないと思われるが、WSUSを無視してネットに繋がれバージョンアップされたKBもあったので、絶対に大丈夫かどうかはわからない。
とりあえずやってみたという感じである。
一応 WSUS の操作をざっと書いておく。
DCサーバ側で、「Active Directoryユーザーとコンピューター」で該当するコンピューターをWSUSのグループポリシーのOUドラッグして移動させる。
サーバの「グループポリシーの管理」でWSUS用のグループポリシーがグループポリシーオブジェクトに作ってあるはずだ。ここでは「コンピューター単位のGPO」というグループポリシーオブジェクトが作ってありそれを「コンピュータ単位のOU」というオーガニゼーションユニットに入れてある形だ。この辺はややこしいので、初めての人は専門のサイトで勉強しないと何をやっているのかさっぱりわからないだろう。
今度はWSUS側のサーバだ。時間がたつと「割り当てられていないコンピューター」に先ほどのPCが入るので、そこから適切なグループに移動させる形だ。
右クリックして「メンバーシップの変更」で適切な場所に移動させる。
移動させる先をチェックする。これで完了だ。WSUSを管理している人はいつもやっている作業だ。
ちなみにWSUSはこのように更新プログラムをどのグループに割り当てるが自分で決めることができる。