1.概要

WindowsUpdateで「更新プログラムのチェック」をすると、「エラーが発生しました」となり、エラーコード 0x8024500c が表示される。

2.背景

会社で使われている WSUS の管理下にあるPCで、管理者が意図的にWindowsUpdate を止めている可能性もある。
それは、WindowsUpdate により、基幹システムが動かなくなったり、業務に支障をきたすことが、多々あるからである。
sysprep で配布した PC で Office のボリュームライセンスが、Update により、ライセンス認証されなくなる場合もある。
そういったことで WSUS により、WindowsUpdate を制御している会社も多い。
今回しばらく使っていない Windows10 2004 で WindowsUpdate をするため、
「更新プログラムのチェック」をすると、「エラーが発生しました」となった。
エラーコードは 0x8024500c で、その後「再試行」しても同じ現象となる。

3.原因

WSUS 側で Windows がインターネットに接続して Update しないようにしていると制限がかけられている。本当は何らかの問題があるので WindowsUpdate したいのだが、WindowsUpdate でインターネットに接続できないため、エラーとなっているものと思われる。

4.対策

これは WSUS の管理下であってもインターネットから WindowsUpdate をしなければならない時の対応方法を紹介するが、全ての PC でこの設定が出来るものではない。自分がこの方法で、うまくいった一例に過ぎない。
WindowsUpdate をインターネットに接続して行うかどうかは、以下のレジストリで制御されている。レジストリは必ず事前にバックアップが必要だ。
これは上級者向けなので、何を言っているかわからない人はやらないこと。間違えたりでもしたら、パソコンが起動しなくなる恐れがあるからだ。

\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate

この中に、DoNotConnectToWindowsUpdateInternetLocations

というのがあり、そのレジストリ値を 1 から 0 にする。

これで再度 WindowsUpdate で「更新プログラムのチェック」をすると、

更新プログラムのダウンロードが開始される。

これで数時間かけて再起動を繰り返しながら 2004(20H1)から 20H2 になった。
本来 WSUS で制御しているので、出来ないはずであるが、出来てしまった。

このレジストリが 0 になっていると、やはりインターネットにつながっているので、エラーは出ないが、WSUS を無視してどんどん更新プログラムが当たってしまう。

Update 後は、先ほどのレジストリは再び値が 1 に戻っている。
つまり、勝手にインターネットにつながないで Update されない設定に戻っているということだ。

本来 20H2 であっては動かないソフトが出たりして業務に支障をきたす恐れがあり、2004(20H1)に戻す必要がある。
20H2 から元のバージョンに戻すには、「コントロールパネル」から「プログラムと機能」のところで、「インストールされた更新プログラムを表示」させて、
Feature Update to Windows 10 20H2 via Enablement Package(KB4562830)
をアンインストールすればよい。

30 分位で 2004(20H1)に戻った。

1803 は 既にサポート終了、20H2 に更新が必須
1809 は 2020/11/10 にサポート終了したので、20H2 に更新が必須
1903 は 2020/12/08 にサポート終了したので、20H2 に更新が必須
1909 は 2021/05/11 にサポート終了する、まだ継続使用は可能
2004 は 2021/12/14 にサポート終了する、まだ継続使用は可能

いずれにせよ 20H2 への Update は必要になるだろう。

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