1.概要

古いAccess2013のシステムをクライアントで動かすため、Accessランタイム版をインストールしなければならないことがある。ランタイム版は無料だが新規に作成したり修正することはできない。
今回Accessといっても元々Access2000で作成したものでバージョンアップしながらAccess2013まで引き継いでいるものである。

2.Accessランタイム版の準備

Accessランタイム版はPCにインストールされている Office のバージョンに合わせてインストールする必要がある。

PC に搭載されている Office が Office2016 であれば,Access2016 のランタイムを使用する。
Office2019、Office2021、Office365 であれば Office 365 Access ランタイムを使用する。

またAccessランタイムには 32bit版と64bit版が存在する。
bit数はPCに搭載しているOfficeに合わせる必要がある。
bit数の調べ方はまず、エクセルを起動し、「ファイル」タブをクリック

「アカウント」をクリック。

「Excelのバージョン情報」をクリック。

バージョンを確認する。

3.Office 365 Access ランタイム 64bitのインストール

今回Officeが2021で64bitのためOffice 365 Access ランタイム 64bitをインストール
する必要がある。

Googleで「Access Runtime ダウンロード」というキーワードで検索すると直ぐに見つかる。

「日本語」を選び、「64ビットのダウンロード」を選択してダウンロードする。

ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストールする。

完了したら閉じます。

Accessランタイムがインストールされました。

Accessのシステムを動かしてみます。

開く

起動はできましたが、正常に動作しませんでした。

4.システムの調整

通常ならAccessのバージョンが上がっても難なく動作することが多いが、プログラムの内容によっては動作しない場合もある。原因は無数にあるが、いくつか良くある例を上げると、32bitと64bitの違いによるコードの書き方の違い、ActiveXの参照設定で参照先が異なる、カレンダーコントロールなどオブジェクトのバージョンが古くなっている、などである。結局ランタイム版に対応するバージョンの製品版を使ってエラー内容から適切にプログラムを修正したり、貼られているオブジェクトを作り直したりすることで何とかなる。これについてはシステムごとに異なるので、それぞれ頑張って対応してもらうしかない。

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