この記事の目次
1.今回の問題
停電後の復電でエアコンの電源を遠隔操作でつけたい。
使用しているエアコンは三菱霧ヶ峰 MSZ-SK5618S-W
それとスマホで遠隔操作でON、OFFが出来るオプションとして、霧ヶ峰REMOTE LANアダプター(スマートフォン用)
MAC-8841F
MAC-8861F
がついている。
これは無線子機のようなものなので、エアコンの部屋にWi-Fiが通っていなければいけない。
しかし、停電の時のようにいきなり電源が落ちた時、エアコンはフリーズしたかのような状態で止まるので、安全装置が働き、復電してもスマホから遠隔でエアコンを ON にできない。
備え付けのリモコンで一旦 OFF にして再び ON にしなければならないが、それができないのである。そのため現地まで行かなければいけない。
2.解決方法
それを解決するには、エアコンメーカーの LAN アダプターを使うのではなく、あたかもリモコンを操作したかのような赤外線を発射する装置を使うのである。
そんなものはどこにあるのかという感じだが、ネットを探すと出てくる。
USB赤外線リモコンADVANCEという工作キットのようなもので、既に部品の組みあがっているものが売っているので購入すればすぐに使用できる。
説明資料
3.実際に設置してみた
取り付けた機器エアコンの受信部の方向を向いてる。
パソコンにUSBで繋がっている。
停電復電時のエアコン制御操作手順
①パソコンにリモートデスクトップでの接続する。
社内ならWindows標準のリモートデスクトップ、社外ならGoogleChromeのリモートデスクトップを使えばよい。
②もし電源が入っていなければ、別の電源の入っているパソコンからWOLを利用して 電源を入れる。無線ルーターにWOLの機能を搭載したものもあるので、それを利用してもよい。
無線ルーターの場合はバッファローの場合「デバイスコントロール」を押す。その後目覚まし時計のマークを押し、「コンピューター名」を押す。
以上で電源が入る。
③リモートデスクトップで接続し、「ELUSBRT.exe」をダブルクリックし、 温度を確認する。これは温度計をパソコンにUSBでつなげて温度を測る機器である。
④USB_IR_Remote_Controller_Advance_Trns_CT.exe - ショートカット
をダブルクリックして制御ソフトを起動する。
⑤「霧ヶ峰開始」の「送信」ボタンを押す
これでエアコンの電源が入る。
パソコンは復電時自動起動するようにBIOSの設定を変更しておくとよい。
またWOLで起動が出来るようにBIOSやネットワークアダプターの設定を変更しておく。
USB IR Remote Controller Advanceはあらかじめエアコンの開始と停止を設定しておく必要がある。
設定の仕方は簡単でリモコンをこの機器に向けて、実際にエアコンを起動したり、停止したりする操作を行う。
赤外線が読み取られそれが記録として残り、ボタンを押すと記録された赤外線が発射される仕組みである。
音声を録音して再生するように赤外線を録音して再生するようなものである。