ニューヨーク同時多発テロから10年が経った。
20年前は何をしていたのか?
20年間に何度か会社を変わっていたが、そのころは東洋経済10万社の中で上位300社位の会社であった。
丁度パソコンが普及し始めて、オフコンが一気に無くなり始めた時で、会社が急激に傾いていた。ちょくちょくと気に入らない社員を首にしてリストラを行っていたが、2年前に社員を半分にする大規模なリストラがあり、さらにその翌年早々にさらに大規模に縮小するリストラがあって、一気に多くの事業所を閉鎖することになった。その後リストラに味を占めた社長が残った社員に希望退職を募ったところ、全社員の殆どが辞めて役員と数人の社員だけになってしまったらしい。
911のテロがあったときは、夜遅くまで展示会の準備をして、システムの調整やリハーサルをやっていた最中であった。自宅から電話がかかって来てニューヨークで大変なことになっていると知り、仕事をさっさと終えて自宅に帰った。たしか夜の10時を回っていたと思う。ビルに飛行機が突っ込み、空から人が降って来て、これから何が起こるのだろうと色々考えさせられる出来事であった。
この時から世界中でテロが頻発し、国内にある海外の銀行に行くと手荷物検査や金属検査等をされたり、結構セキュリティが厳しくなった。
自分としては911のテロよりも、会社の行く末と自分の進退の方が心配だったので、やれることを色々と取り組んでいた。いつ会社が潰れてもいいように、1999年ごろからまだネット通販が殆どなかったころ、自分でperlという言語でコードを書いてCGIによる通販システムを作り、実際に物販をして月に180万円位の売り上げを上げていた。しかし、大手が参入してきて自分はそれが長く続くとも思えなかったので、さっさと閉めて別のことをしよう思った。
トライデントという河合塾系の専門学校に夜間通い、Windows系のプログラムの勉強をしていた。確か平成13年だったので、まさに丁度20年前だったと思う。
ただ、ITの知識も断片的で、当時ネットワークもTCP/IPだけでなく、Apple TalkやNetBEUIが入り乱れていて、今のようなスター型ではなくバス型で、同軸ケーブルを使ったり、ストレートとクロスが普通に使われており、サーバもUNIXからWindows Serverが主流になろうとしていたので、新しい技術を習得する必要があった。
失業時に半年位ポリテクセンターで情報処理の勉強をしたりして、Web系、Windows系、LINUX系、ネットワーク、プログラム、サーバ、データベースなどIT全般の技術を体系的に習得した形になる。何度も転職できるうちに転職を繰り返して、実践を積み、今は中堅企業の情報システムを一人で回している。