JGCプレミア回数修行全ルート費用公開

今年はJGC回数修行を行い、飛行機に80回乗ってJGCプレミアとなった。殆ど土日だけで行ったが、意外と出来る物である。2023年からJALは国内線の先得などの早期割引を廃止する方向なので、2022年がJGC回数修行を効率よく行う最後の年になるだろう。来年JGC回数修行を検討している人のために今回全ルートと費用を公開しよう。参考になれば幸いである。
体力のある人は費用も安く、色々な所を観光しながら行える回数修行をお勧めしたい。お金に余裕があり短期間で済ませたい人はFOP修行ということになる。

１．JGC回数修行とは

JGC回数修行って何？っていう人のために簡単にまとめると、JGCとは JAL GLOBAL CLUB の略で JAL の上級会員のことである。JGCに入会するとカードを持っているだけで半永久的に会員になれる。

どういう特典があるかというと、

・毎年初回搭乗3,000マイルもらえる。
・フライトボーナスマイル積算率が35％増える。
・空港のサクララウンジが利用できる。食事が無料で同伴者も１名利用できる。
・保安検査場でファーストセキュリティレーンでの保安検査優先特典がある。
・優先搭乗ができる。先に飛行機に乗れるので通路で待たされることなくすぐに座れる。
・空席待ちが優先的となる。台風とかいざというときにうれしい。
・優先キャンセル待ち、一般は最後なので回ってこない。
・前方の席の指定が可能になる。上級会員しか見えない席が取れる。
・JGC専用チェックインカウンターでチェックインができる。並ばなくてもいい。
・手荷物の数や重さ制限が優遇される。
・会員専用予約デスクが使える。電話予約しか出来ない路線予約等で優先でつながりやすい。
・家族カード発行で、家族もJGC会員になれる。
・JALはワンワールドというグループに入っており他のワンワールドの航空会社でも上級会員となる。
・一度取得すると年会費だけでJAL上級会員を維持できる。

取るまでのハードルは高いが、取ってしまうとメリットが大きい。

ではどうやってJGCに入会するのかというと、ステータスと言うものがあり、JALの場合は下の図の通り４つある。

JMBサファイアになると、JGCになることができる。JMB（JALマイレージバンク）は、JAL系の飛行機に乗ったり、宿泊、ショッピングなどで貯めたマイルを航空券や電子マネーなどに交換できるマイレージプログラムのことである。

ではどうすれば、JMBサファイアになれるのかというと、JALグループの飛行機に1月から12月までに50回乗るか（＋15,000FOP以上）JAL系飛行機に50,000FOP（FLY ON ポイント）（25,000FOP以上はJALグループ）を貯める必要がある。50,000FOPの方が貯めやすいがお金がかかる。50回乗ったりFOPを稼ぐだけのために、とにかく用事も無いのに同じところを行ったり来たりして、ただ飛行機に乗りまくるので、修行僧と言われているのだ。

FOPとは何か、マイルとどう違うのかであるが、マイルはタダで飛行機に乗れる特典航空券に換えることができるが、FOPは何かに換えると言うものではなく、ステータスを上げるための経験値のようなものである。JMBではFOPが30,000FOPでクリスタル、50,000FOPでサファイア、100,000FOPでダイヤモンドになれる。これは期限があるのだが、サファイアになってJGCに移行すれば毎年カードを維持さえしていれば、半永久的にJGCになれるわけだ。期限はあるがさらにその上のJGCプレミアを目指す人もいる。

FOPはマイルと連動しており、積算率と掛け算して算出できるのだが、ビジネスクラスや国内線は積算率が高い。安いものは倍率が低いのだ。キャンペーンもやっているので、1.5倍とか２倍になることもあった。

もう一度書くが、JMBでは1月から12月の間に30,000FOPまたは30回JALグループの便に乗ればJMBクリスタルになる。（細かい規定があるので、詳細はJALの公式サイトを参照）しかし、これではJGCには入れない。1月から12月の間に50,000FOPを貯めるか、50回JALグループの便に乗ってJMBサファイアになり、JGCに移行しないといけないのである。（細かい規定があるので、詳細はJALの公式サイトを参照）FOPはどんな感じかというと、例えば羽田から那覇までクラスJの座席で行くと、フライトマイルというのが決まっていてそれと換算率や搭乗ボーナスがあって、計算するのだが、2,564FOP貯まる計算になる。正確にはJALのサイトで計算できるようになっている。

https://www.jal.co.jp/cgi-bin/jal/milesearch/save/flt_mile_save.cgi

繰り返し書くが、JGCを取得するまでのハードルは高いが、取ってしまうとメリットは大きいのだ。

２．JGC回数修行をする前に必ずクレジットカードを作ること

飛行機の予約をする前に、まず、JALカードを作らなくてはならない。修行してからJALカードを作ろうとしても、クレジットカードなので審査で落ちる可能性があるからだ。50回も飛行機に乗ってやっとJGCになれると思ったら、カードの審査に落ちてJGCになれなかったという悲劇に会わないように、JALカードは絶対に修行前に作らないといけない。しかもJALカードと言っても普通のJALカードではダメである。JALカードからJGCのカードに切り替えた時、また審査が必要になってしまう。そのためCLUB-A以上のカードである必要がある。CLUB-A以上のカードであればJGCカードへの切り替えの時に審査がない。さらにクレジット会社を VISA か Master か JCB 等に紐づけしなければならないが、これも後で変更すると審査が必要になるので、最初に決めておく必要がある。5年以内に他のカードで延滞がある人は特に気を付けた方がいい。結構審査に通らないというのを聞くので、審査が厳しい印象がある。
JAL CLUB-Aはハピタスやモッピー等のポイントサイト経由で申し込むとポイントが貰えることがある。モッピーを経由するのが得なことが多いので、モッピーを持っていない人はココから登録するとよい。（どこが得かは変わることがあるので一応調べた方がよい）自分の場合ハピタスに登録してから、そこでJAL CLUB-Aカードを発行して 6,000 ポイント貰ったが、後からモッピー経由だったら、10,000ポイント貰えたことを知り、悔しい思いをした。ポイント還元は頻繁に変わるので、必ず申し込むその時に、ハピタスかモッピーかその他のポイントサイトが得かを検索して調べたほうがよい。

→モッピーのサイト

→ハピタスのサイト

自分はSuicaのついたJALカードSuica CLUB-Aカードにした。

３．JALカードにツアープレミアムを付けたほうがいい

これは意外と知らない人が多いが、JALカードツアープレミアムというオプションにも加入した方がよい。これはFOPとは関係ないが、年間2,200円払うことにより、ウルトラ先得などで予約しても通常75％しかマイルがつかないが、加入しておくと100％マイルが付くのである。とくにダイナミックパッケージ等を使うとマイルが50％しかつかないところが、100％マイルがつくのである。ツアーを使うと宿泊込みでもかなり安く修行を行うことができる場合がある。例えば自分の修行の場合、徳之島や沖永良部への修行では旅行代金が半分になるツアーがあったので、６フライト＋宿泊付きでフライトは直前で申し込んでもウルトラ先得並みの料金だったので、かなりお得に修行ができた。今はコロナが収まっているので、これから次々とお得なツアーが出てくるだろう。ツアーの欠点は獲得マイルが50％になってしまうことだが、JALカードツアープレミアムに入っていれば100％にすることができると言うわけである。せめて修行の時は入っていた方がいい。カード発行後にサイトから申し込むこともできる。

４．この他に準備した方がいいこと

楽天プレミアムカードについては国際線が復活してからでもいいのだが、プライオリティパスが無料でもらえるので発行した。これについては説明が長くなるので右側に以前書いたページのリンクを貼っておいた。

このほかに準備したこととしては、スマホは必須ではないがあったほうが良い。そして使用したアプリは、JALアプリ、モバイルSuica、JR東日本えきねっと、名鉄Touch、近鉄アプリ、Flightradar、SeatAlerts等である。マニアックなアプリもあるがこれらは必要に応じて入れればいいだろう。

これらについても簡単に説明すると、

JALアプリは保安検査や搭乗の時にAndroidの場合はおサイフケータイでタッチ、iPhoneの場合はQRコードが使用できる。別に紙の搭乗券を発券したり、JALカードを使えばいいのだが、いちいち出したり発券したりとか面倒くさいからである。

モバイルSuicaは食事や買い物、空港までの移動あるいはホテルとの移動で頻繁に使う。Suica付のJALカードと紐づけておけば利用すると、マイルや、Suicaに変換できるJREポイントがたまる。またSuicaからEXpress予約で新幹線が予約できるようにしている。

JR東日本えきねっとは新千歳－札幌間の快速エアポートの予約で使う。

名鉄Touchは中部国際－名古屋間のミュースカイの予約で使う。

近鉄アプリは名古屋－難波のアーバンライナーや、ひのとりで使う。

FlightRadarは自分の乗る飛行機がどこにいるかを確認するとき等に使う。

SeatAlertsは空席確認などで使う。

このほかにもbox等クラウドでデータが保存できるものもあったほうがいい。修行の計画などのエクセルやメモや予定表、地図などが入れると便利だ。

５．JGCプレミア回数修行全行程及び費用

今年行ったJGCプレミア回数修行の全行程を紹介しよう。日付の所を押すとブログの記事にリンクされている。

最初は離島のホッピングツアーを使っていたが、費用が高くなってしまうので、JALパックで鹿児島県の離島の空港を利用すると旅行代金が50％引きになるツアーを見つけ鹿児島奄美方面に行った。その後沖縄離島を巡り、暖かくなってから北海道へ行き、新千歳から女満別、丘珠を拠点に函館、奥尻、釧路、再び沖縄離島、中部、羽田、伊丹の三角飛びの間に但馬を挟み、そして福岡宮崎を時折入れる。台風の来るシーズンに入ったところで解脱した形である。

ということで、プレミア達成まで、695,130円かかっている。宿泊や空港までのガソリン、駐車場、電車などの乗り物、宿泊代、食事、お土産、観光にかかった費用は抜きである。実際には、この修行で58,168マイルが貯まっているので（７回分余分だが）、仮に１マイル２円と換算して、116,336円マイナスすると、578,794円かかっていることになる。３円と換算すればもっと安くなる。

福岡－宮崎をひたすら飛べば最も安くなるのは分かっていたが、それでは本当に辛い修行になってしまうし、なるべくなら普段行かないようなところも行きたいので、宿泊や観光も織り交ぜて今回のような形になった。

今年は、コロナ禍での減便欠航が相次ぎ、１日８フライト飛べるものが４つしか飛べなかったりして効率が悪い修行となった。また殆ど土日しか修行を行っていないので、高い航空券を買わざるを得ないので、平日に修行できる人はもっと安く解脱できるだろう。

６．JGC回数修行中の持ち物はなるべく少なくする

荷物はなるべく少ない方がいい。頻繁に飛行機に乗り降りし、１日に何度も保安検査を通らないといけないからだ。乗り継ぎ時間が殆ど無いこともあるので、荷物を預けるようなことが無いよう極力荷物を少なくして、機内に持ち込めるようにする必要がある。

下の表は１泊の場合の一例である。

	日本円		靴下		＜事前準備＞
	財布		下着		スマホ充電
	JALカード		ハンカチ		バッテリー充電
	マリオットボンヴォイアメックスプレミアムカード（検討中）		Tシャツ等寝巻		小銭補給
	楽天プレミアムカード
	キャッシュカード		リュック
	eチケット		超小型折りたたみ傘
	免許		メモ用紙
			ボールペン
	車のキー		レターパックプラス
	家のキー		テープ
			ビニール袋
	レンタカー申込控		除菌シート
	ホテル申込控		使い捨てマスク
	日程表など
			陰性証明書
			ワクチン接種証明書
	スマホAndroid
	スマホiPhone
	スマホバッテリー
	USB-Ctype⇔Atypeケーブル
	USB-Btype⇔Atypeケーブル
	Lightning⇔USB-Atypeケーブル
	USB-AtypeACアダプタ２個